冬場のエアコンの暖房は電気代が高くなる!?効率的な使用方法とは

冬場のエアコンの暖房は電気代が高くなる!?効率的な使用方法とは

一般的に冬にエアコンの暖房を使用すると夏の冷房に比べて電気代が割高になると考えられがちです。しかし、暖房機能を効率的に利用することで電気代を抑えることができます。

この記事ではエアコンの暖房機能の仕組みから、暖房効率を高める方法をご紹介します。

 

目次

  • エアコンの暖房のについて
  • 暖房効率を高めるコツ

 

エアコンの暖房のについて

エアコンで部屋が暖まる仕組み

エアコンの室内機と室外機をつないでいるパイプのなかに「冷媒」と呼ばれる液体を循環させ、気体→液体という作用を繰り返すことで空気を温めています。

室外から取り込んだ冷たい空気は室外機のなかの圧縮機によって圧縮されます。高温・高圧になった空気は、熱エネルギーを放出しやすい状態になる仕組みです。室内の温度を調節している、圧縮機の性能が高いほどエアコンの消費電力が削減できます。

 

エアコンの暖房は冷房より電気代が高くなるって本当!?

結果からお伝えすると暖房のほうが高くなる傾向があります。

エアコンは、室内温度を設定温度にしようとするときに最も多くの電気を必要とします。例えば冷房を使う場合、外気の気温が30度であれば、室温を適正温度とされる28度にするためには2度、25度にする場合でも5度の温度差しかありません。ところが暖房の場合、外気が5度だとすると、室温を20度にするのでさえ15度、外気が0度だと20度もの温度差を埋めないといけません。

外気と設定温度の差が大きいほど多くの電力を消費するため、暖房使用時のほうが必然的に電気代が高くなります。

 

暖房効率を高めるコツ

サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させる

冷たい空気は部屋の低いところに集まり、暖かい空気は高いところに集まる傾向があります。サーキュレーターなどを併用して室内の空気を循環させることによって、こうした温度のムラを解消することができます。サーキュレーターを天井の方に向けて室内の空気を循環させることで、暖かい空気を足元の方へ送ることができます。エアコンメーカーの実験では、サーキュレーターなどを併用することで、足元の温度を2℃上げられることがわかっています。

サーキュレーターと扇風機の違い

扇風機とサーキュレーターでは、それぞれの目的に合わせた風の起こし方が大きく違います。扇風機は人が涼をとるための風を起こします。そのため扇風機は広範囲に幅広く風を送ります。サーキュレーターは空気を循環させることを目的としているので、直線的で遠くまで風を送ります。そのため、部屋の空気を循環させることを目的とした場合、扇風機よりもサーキュレーターの方が効果的です。

窓際の断熱対策

窓に断熱対策するのも効果的です。エアコンで室内の空気を暖めても、熱は温度の高い方から低い方へ伝わるためガラスが一枚だけの窓では暖かい空気を外へと逃がしてしまいます。くわえて、冷たい外気も室内へと流れ込んできます。

お手軽に対処する方法として窓用の断熱シートを貼ることがおすすめです。窓に貼るだけで、暖かい空気が逃げるのを防ぎ、外気の侵入をシャットアウトすることができます。また、厚手のカーテンに変更したり断熱ボードを窓際に立てかけることも効果的です。

こまめなフィルター掃除

フィルターが詰まってしまうとエアコンの性能が落ちてしまい、余計な電気代がかかるようになってしまいます。
目安としては2週間に1度フィルターのお手入れするといいでしょうしましょう。

 

フィルターのお掃除方法がわからない方はコチラを参照してください。

 

室外機周りもチェックしましょう

エアコンの室外機周りに物が置いてあると暖房の効率が落ちてしまいます。室外機周りには物を置かないように注意しましょう。また、雪の多い地域では、雪が室外機周りに積もってしまったり、室外機に雪が吸い込まれたりすることで効率が落ちてしまわないよう、防雪フード・防雪ネットなどで雪対策を行いましょう。